- 作家名_棚田康司
- 展覧会名_倉林靖×多摩美「文化批評プロジェクト」棚田康司 展
- 会期_2006年9月9日(土) – 9月30日(土)
open: 月~金17:00-20:00 土12:00-18:00
closed: 日祝祭日
- アーティストトーク_2006年9月22日(金)18:00 start 棚田康司×森淳一(彫刻家)
- 会場_void+
107-0062 東京都港区南青山3-16-14-103
T. 03-5411-0336 F. 03-5411-0345http://www.voidplus.jp
- 主催_多摩美術大学美術学部芸術学科文化批評プロジェクト&void+
- 協力_ミヅマアートギャラリー
void+について
デザインオフィスである株式会社アゾーンアンドアソシエイツの文化活動の一環としてはじまったvoid+は年3-4回の現代美術の企画展のほか教育プログラムとして学生たちに場と機会を与える試みをしています。今回はその第1回目として、倉林靖×多摩美術大学美術学部芸術学科文化批評プロジェクト「棚田康司 展」を行います。
■ お問い合わせ先_多摩美術大学美術学部芸術学科 倉林コース
〒192-0394 東京都八王子市鑓水2-1723
多摩美術大学芸術学科
拝啓、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたび、void+におきまして『棚田康司展』を開催いたします。
この展覧会は多摩美術大学美術学部芸術学科「文化批評プロジェクト」の一環として企画されました。
「文化批評プロジェクト」は2005年4月より、批評家であり芸術学科講師である倉林靖氏の指導の下、芸術文化批評の実践を目的に設立されました。今年度は彫刻家、棚田康司氏をお招きして学生主体による展覧会、イベントの企画制作を行っています。
作家紹介・展覧会詳細
棚田康司氏は1968年に兵庫県で生まれ、東京造形大学彫刻科卒業、東京芸術大学大学院美術研究科を修了後、90年代初頭より国内の美術館、ギャラリーを中心として精力的に活動を行ってきました。2001年には文化庁芸術家在外研修員としてベルリンに滞在し、2005年には第8回岡本太郎記念現代芸術大賞展において特別賞を受賞するなど活躍の場を広げています。近年では主に少年少女をモチーフとした一木彫りによる彩色人体像を制作し多くの注目を集めています。
棚田氏の作品は、一見すると異形とも思える人体造形と繊細な表面の扱いによって独特の佇まいをみせます。とはいえ、それは単に不気味さに集約されるものではなく、むしろ間近で見るにつれその形態と物性に対する細やかな配慮において作家の人体彫刻への真摯な眼差しを感じさせるものです。それは古代から今日に至るまでの様々な人体像の発生に共通する人間の存在への強い眼差しと重なるものがあるように思います。そして、その姿勢は現代芸術における一種のエコノミックな消費形態や精巧さの重視、歴史主義的な一回性を軸とした現在を志向する態度に正面から向き合おうとしていると言えるのではないでしょうか。そのため、棚田氏の作品を実際に目前で観てみると、写真を通して感じられるポップさとは異質の造形的な実直さが伝わってくるはずです。彼の作品はまさに人体彫刻でありながらリアリズム的な形骸感からも記号的にキャラクタライズされることからも解放された自由な人体像を目指しているといえます。そして、そこには彫刻であることの葛藤と悦びがともにあるのではないでしょうか。
今回の展覧会では少年少女のモチーフはそのままに、新たな展開として座像を中心とした新作が展示されます。会場であるvoid+は「as one」を展示コンセプトにしたコンパクトな空間です。そのため、通常の展示とは異なった、作品と会場のより相互的な関係が臨まれると思います。void+で展開される棚田康司氏の新たな試みを是非ご覧下さい。
倉林靖 略歴
美術評論、音楽評論
1960年生まれ。青山学院大学文学部卒。
1986年、美術出版社主催「芸術評論」第一席受賞。
東海大学大学院、東海大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学、東京造形大学、和光大学、東京工科大学、専門学校桑沢デザイン研究所で非常勤講師。
著書
『現代アートを聴く:20世紀音楽と今日の美術』(スカイドア、1995)
『岡本太郎と横尾忠則:モダンと反モダンの逆説』(白水社、1996)等。
現在、「JAPAN DESIGN NET」内「スカイドア現代編」というウェブで月一回、アーティスト紹介のコーナーを担当中。
棚田康司 略歴
1968 兵庫県に生まれる
1993 東京造形大学彫刻科卒業
1995 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
2001 文化庁芸術家在外派遣研究員としてベルリンに滞在
近年の個展
1997 「ゆっくりと、肯定へ」ギャラリーαM/東京
1999 「Domination&Submission」ミヅマアートギャラリー/東京
2000 ミヅマアートギャラリー/東京
2004 ミヅマアートギャラリー/東京
2006 ミヅマアートギャラリー/東京
2006 void+/東京
近年の展覧会
1997 「神奈川アートアニュアル’97<明日への作家たち>」神奈川県民ホールギャラリー/神奈川
2002 「ちがさきアートNOW:四つの部屋―身体の虚実」茅ヶ崎市美術館/神奈川
2003 「彫刻の身体」東京藝術大学美術館陳列館/東京
2004 「TOKYO STYLE」Milliken gallery/スウェーデン、ストックホルム
2005 「第8回 岡本太郎記念現代芸術大賞展」川崎市岡本太郎美術館/神奈川
2005 「YOU or IT」ミヅマ・アクション/東京
2005 「DOMANI・明日」損保ジャパン東郷青児美術館/東京
2006 「ライフ」水戸芸術館現代美術ギャラリー/茨城
パブリック・コレクション
東京藝術大学大学美術館
NTT DoCoMo川崎ビル




