
この度、南青山にオープンするコミュニケーションキューブvoid+の企画Vol.1として、キュレーターに仲世古佳伸氏を招きO JUN -未熟の人 展 を開催いたします。
O JUNはミヅマアートギャラリーを中心とした個展、グループ展にて作品を発表している、現在進行形で活躍中の美術家です。近年の代表的な大規模個展としては、約100点の平面作品を出品した2002年の国立国際美術館(大阪)での展覧会があげられます。
O JUNはこれまで身のまわりのものである靴下や、校章、コップなどを、グアッシュ、クレヨン、鉛筆などを使い、余白をいかした独特のタッチで描く、極めて日本的抽象画と呼べるような作品や、「沿岸図」「彼女の軍隊」など、社会と制度、歴史をテーマにした問題作も制作しています。
O JUNは、個であることを深く認識した上で、身のまわりからじっくりと静かに、そして確実な歩みをもって世の中の矛盾に挑んでいる数すくない美術家のひとりです。そのイメージはけっして直接的な表現で作品に現れるのでなく、時には解読困難、逆説的な表現で鑑賞者に挑戦をしかけてきます。
しかし、その根底にはLove and Peaceという自明の精神構造が潜んでいるように思えます。
今回O JUNは、マルキ・ド・サドの悪徳と淫蕩の人生に触発され、独自のイメージと解釈に基づく新作に挑みます。
9.11に始まる、21世紀のカタストロフィーの連鎖も、監禁の場所から見た、不完全な悪しき世界への、サドの肉声が展示する「自然」であるように思えます。
本展では、マルキ・ド・サドの世界像を“風景”という視点で描く、O JUNの新作絵画を展示します。この作品は最終的に一枚の絵を一つの単体として18~20点の連結の形式をとるもので、今展に出品されるのはその内の最初の2点です。全体のテーマは風景画ですが、今展には人物と静物を描いた2展組の絵画を展示する予定です。
また今回は作家とキュレーターが対話を繰り返し、共に作り上げていく、物語的特徴をもった展覧会でもあります。
<キュレーターの意図>
ものごころが付いたときから“美”に関わることを宿命と考えている、東西南北の方位にうとい方向音痴の“ボク”が、たまたま道の途中で出くわした「風景」(それが今回のO JUNの風景画です)を見て、ある種の“決心”を感じるという、ひとりの架空の観照者(=鑑賞者)のハナシを軸にした実験的なキュレーションを試みます。作品をテキストが解説するという定型のスタイルを無視し、作品と言葉とが相互に入り込み、何か事故に遭遇したときの不安定な心情のようなものを下地に、時代の未熟さといったものを目撃できないかというのが今展の意図です。 - 仲世古佳伸
- 作家名_O JUN
- 展覧会名_未熟の人
- キュレーター_仲世古佳伸
- 会期_ 2005年4月8日(金)- 5月14日(土)
Open: 月~金17:00-20:00 土12:00-18:00
Closed: 日祝祭日
- 会場_void +
107-0062 東京都港区南青山3-16-14#103
T. 03-5411-0336 F. 03-5411-0345http://www.voidplus.jp
■ 出品作品_タイトル「此の人の東西南北」
サイズ: 171cm X 121cm X 2点
素材: 紙に顔料、鉛筆、鉄、ガラス
■ 企画・プロデュース_株式会社アゾーンアンドアソシエイツ
■ 協力_ミヅマアートギャラリー
お問い合わせ先
void+ 小椋
107-0062 東京都港区南青山3-16-14#103
T. 03-5411-0336 F. 03-5411-0345 E. ogura@azone.co.jp
http://www.voidplus.jp
O JUN
| 1956 | 東京に生まれる |
| 1980 | 東京芸術大学美術学部油画科卒業 |
| 1982 | 東京芸術大学大学院美術研究科油画専攻修士修了 |
| 1984-85 | スペイン バルセロナ滞在 |
| 1990-94 | ドイツ デュセルドルフ滞在 |
| 1999-2001 | 東京芸術大学美術学部油画科非常勤講師 |
| 2003- | 東京造形大学絵画科非常勤講師 |
| パブリックコレクション:国立国際美術館(大阪) | |
| [最近の主な個展] | ||
| 1993 | 「脳天」 | 双ギャラリー(東京) |
| 1996 | 「a Plan」 | 双ギャラリー(東京) |
| 1998 | 「性的人々−ウィタ・セクスアリス」 | 水戸芸術館(クリテリオム33”) |
| 「彼女の軍隊」 | ミヅマアートギャラリー(東京) | |
| 「O JUNのドローイング」 | ギャラリー伝(東京) | |
| 「花・TV・コップ」 | 双ギャラリー(東京) | |
| 1999 | 「感情教育」 | ONギャラリー(大阪) |
| 「O JUN展」 | ミヅマアートギャラリー(東京) | |
| 2000 | 「O JUN展」 | カスヤの森現代美術館(神奈川) |
| 「O JUN展」 | 谷山の小屋(和歌山) | |
| 2001 | 「O JUN展」 | T&Sギャラリー(東京) |
| 「他者は他者をよぶ」 | ギャラリーαm(東京) | |
| 2002 | 「近作展」 | 国立国際美術館(大阪) |
| 「ぺかぺか童子」 | ONギャラリー(大阪) | |
| 「ぺかぺか童子」 | ミヅマアートギャラリー(東京) | |
| 2003 | 「O JUN展」 | ギャラリーミクストメディア(静岡) |
| 「近作展」 | 名古屋現代美術館 コオジオグラ ギャラリー(愛知) | |
| 2005.3月 | 「O JUN全リトグラフ」 | ガレリアアルテリブレ(大阪) |
| 2005.4月 | 「O JUN −未熟の人」 | void+(東京) |
| [最近の主なグループ展] | ||
| 1992 | 「アクリラート展」 | 目黒区立美術館(東京) |
| 「JAPAN 5」 | Kunstraum NEUSS(ノイス、ドイツ) | |
| 1995 | 「差異の現在」 | 双ギャラリー(東京) |
| 1996 | 「ハンスの庭、O JUNのガルテン、Vol.1」 | ギャラリー伝(東京) |
| 「眼差しと視線、Vol.2」 | ミヅマアートギャラリー(東京) | |
| 「Morphe’96」 | ときの忘れもの(東京) | |
| 「HOLY GIFT」 | ミヅマアートギャラリー(東京) | |
| 1997 | 「ハンスの庭、O JUNのガルテン、Vol.2」 | Gallery F.M. Schwarz(ケルン、ドイツ) |
| 「NICAF #5」 | 東京ビックサイト(東京) | |
| 「時分の花」 | ギャラリーアート倉庫(東京) | |
| 「Morphe’97」 | 小原流会館(東京) | |
| 1998 | 「HOLY GIFT」 | ミヅマアートギャラリー(東京) |
| 「NCAF」 | 名古屋 | |
| 「小林健二、祐成勝枝、O JUN展」 | ギャラリー椿(東京) | |
| 「HANS BENDA, O JUN展」 | ギャラリーアート倉庫(東京) | |
| 「Morphe’98 −O JUN、中世古佳伸」 | Azone+Associates(東京) | |
| 1999 | 「19,19X1999 − O JUN、松村要二」 | ギャラリー伝(東京) |
| 「イタツリトグラフィック展」 | 文房堂ギャラリー(東京) | |
| 2000 | 「O JUN、船越直木」 | ときの忘れもの(東京) |
| 「SELECTION 2000」 | 双ギャラリー(東京) | |
| 「その人までの遠近法」 | ギャラリーアート倉庫(東京) | |
| 「十萬マデ展」 | カスヤの森現代美術館(神奈川) | |
| 2001 | 「〜オレにはオレがこう見える〜(自画像展)」 | ミヅマアートギャラリー(東京) |
| 「NICAF 2001 Tokyo」 | 東京国際フォーラム(東京) | |
| 「発生の場/ドローイング」 | 東京芸術大学陳列館(東京) | |
| 2002 | 「アルコ アートフェア」 | マドリード |
| 「栞展」 | 藍画廊(東京) | |
| 「1day exhibition」 | 東京芸術大学演習室(東京) | |
| 2003 | 「アートバーゼル・フロリダ」 | アメリカ |
| 「水無月展、板津リトグラフ工房」 | 文房堂ギャラリー(東京) | |
| 「日本団地」 | ギャラリー北村(東京) | |
| 「栞展」 | 藍画廊(東京) | |
| 「天気」(Hans benda X O JUN) | ミヅマアートギャラリー(東京) | |
| 「セカイ ノ ミカタ」 | ギャラリー覚(東京) | |
| 「単立と連立」 | カスヤの森現代美術館(神奈川) | |
| 2004 | 「アウトレンジ」 | プラハ(札幌) |
| 「其隅隅迄澪」 | 東京造形大学(東京) | |
| 「メルボルン アートフェア」 | オーストラリア | |
仲世古佳伸
| 1955年 | 三重県生まれ |
| 1980 | 大阪芸術大学芸術計画学科卒業 卒業論文「感性の終焉」がグランプリになる 卒業後(株)イガラシステュディオに勤務し、五十嵐威暢のもとでCI・サイン計画などの仕事に従事する。 |
| 1991 | 仲世古佳伸スペース設立 デザインのアートディレクション、クリエイティブディレクション、美術批評、作品制作、展覧会のキュレーションなど、アートという視座から多義的な表現活動を行う。 |
| [主なキュレーション] | |
| 1988-90 | HAUS UENO GALLERY(東京)のディレクターを務める 「80年代の美術より一露出した星座」シリーズとし、中西學、吉澤美香、寺門孝之展等をキュレーションする。 |
| 1993-94 | ART BEER MARKET 「Cyan」(東京)をプロデュース。 「覚醒のあとに…」シリーズとして、IFP+菅原一剛、内藤忠行、大岩オスカール幸男展等をキュレーションする。 |
| 1995 | 「モルフェ’95-亀裂-」の総合ディレクターを務める(東京青山) |
| 1996 | 「モルフェ’96-翼-」の総合ディレクターを務める(東京青山) 「眼差しと視線-1・白土恭子×渡辺紅月」展 ミヅマアートギャラリー(東京) 「眼差しと視線-2・O JUN×松蔭浩之」展 ミヅマアートギャラリー(東京) |
| 1997 | 「モルフェ’97-連鎖-」の総合ディレクターを務める(東京青山)
「眼差しと視線-3・菅原一剛×中西學」展 ミヅマアートギャラリー(東京) |
| 1998 | 「ゲームの規則」展 ギャラリーアート倉庫(東京) 「モルフェ’98-海流-」の総合ディレクターを務める(東京青山、三重南勢町) |
| 2000 | 「モルフェ2000-亜細亜遺伝子-」の総合ディレクターを務める(東京青山) |
| 2003 | 「Link・Link-風景をつなごう」写真展(表参道同潤会アパート工事仮囲い) |
| 2005 | 「O JUN -未熟の人」展 void+(東京) |
現在、五十嵐威暢が組織する「五十嵐アート塾」のアートプジェクトに企画応援団のひとりとして参加し、北海道滝川市でのアートイベントを構想中である。
O JUNが所属するミヅマアートギャラリーは、若手現代美術作家をいちはやく紹介し、展覧会の他に興味深いイベントも企画し、精力的に活動を続けてきているコマーシャルギャラリーです。




